専修大学 ネットワーク情報学部

COURSES &
PROGRAMS
コース&プログラム

卒業要件となる2コースと、
専門性を極める6プログラム

COURSES2つのコース

ネットワーク情報学部では、学修成果の質保証を目的として、コースごとに期待水準を定め、SコースまたはDコースのいずれかを修めることを卒業要件としています。また、情報学の専門分野を深めていくために、6つのプログラム(ネットワークシステム、データサイエンス、コンテンツデザイン、メディアコミュニケーション、フィジカルコンピューティング、ITビジネス)ごとに、学修のガイドラインを設けています。

PROGRAMS6つのプログラム

データと数理に
基づいて問題分析・
解決を行う

Sコース

  • データサイエンス

    多様な分野の課題を把握し、データに基づいた意思決定を⾏い、社会で新たな価値を創造できる人材を育成します。データを分析、ハンドリングする手法や経済・経営に関する知識を学びます。

    主要科目
    データ解析、応⽤確率統計、情報数学、データベース、アルゴリズムとデータ構造、ゲーム理論、社会調査法、政策科学、マーケティングなど
    将来の進路
    データサイエンティスト、数学・情報の教員、大学院進学など
  • ネットワークシステム

    企業と利⽤者の互いの視点から、便利で安全な情報システムを提案・開発できる技術者を育成します。情報技術を体系的に学びつつ、ソフトウェア開発現場に近い環境で実践的な演習も⾏います。

    主要科目
    オブジェクト指向技術、データベース、インターネット情報システム、情報システム開発概論、アルゴリズムとデータ構造など
    将来の進路
    システムエンジニア(SE)、ネットワークのセキュリティエンジニアなど

ユーザとの対話に
基づいて問題発見・
解決を行う

Dコース

  • コンテンツデザイン

    情報技術と認知科学を駆使し、人に優しい情報をデザインできる人材を育成します。利⽤者や環境の分析を通じ、ニーズの発⾒とアイデアを⽣み出すためのデザインの考え方を実践的に学びます。

    主要科目
    ユーザインタフェース、グラフィックデザイン、情報デザイン、学習環境のデザイン、Webデザインなど
    将来の進路
    Webデザイナー・ディレクター、情報アーキテクト、企業の宣伝・広報部門など
  • メディアコミュニケーション

    メディアとコミュニケーションの理論や技能を創造的に活⽤し、人間、組織、地域社会の課題を革新的に解決できる人材を育成します。メディアの特性やコミュニケーションの仕組みを学びます。

    主要科目
    メディア表現技法、映像表現、コンテンツ産業論、ネットワークコミュニケーション、認知科学、コミュニティ開発論、地域とメディアなど
    将来の進路
    メディアプランナー、映像制作者、コミュニケーションデザイナー、メディアコンテンツ産業従事者など
  • フィジカルコンピューティング

    マイコンやセンサー、無線通信などの技術を使って新しいサービスを創造することができる情報技術者を育成します。ものづくりを通してハードウェアとソフトウェアの理論と技術を学びます。

    主要科目
    フィジカルコンピューティング開発論、フィジカルコンピューティング、アルゴリズムとデータ構造、オブジェクト指向技術など
    将来の進路
    組込・電⼦玩具などの技術開発、新製品を企画するITスペシャリストなど
  • ITビジネス

    私達が暮らす社会における様々な問題点を発⾒し、情報技術を活⽤して解決するとともに、新しいビジネスを企画する人材を育成します。問題解決、情報技術、ビジネスをバランス良く学びます。

    主要科目
    ビジネスゲーム、ビジネスプロセスデザイン、企業情報システム、情報システム開発概論、システムモデリング、プロジェクトマネジメントなど
    将来の進路
    経営コンサルタント、システムコンサルタント、起業家ベンチャー企業の経営など

PROJECTプロジェクト

それぞれのプログラムで
学んだ知識と経験を活かし、
仲間と協⼒して
問題解決する

3年次の必修科目「プロジェクト」では、学⽣たちが⾃ら問題を⾒つけ、これまで学習してきた情報学の様々な知識やスキルを活⽤して、解決案を提案していきます。それぞれのプログラムの演習で学んだことを相互に共有し合い、1年間かけてチームを組んで共同研究・開発に取り組みます。その成果は公開展示会や学外イベントで公表され、社会的にも⾼い評価を得ています。実際に目に⾒え、触れられる形で問題解決案を提示し、実社会に活⽤できるプランを実現できるのが、ネットワーク情報学部の学⽣の実⼒です。ここでは2023年に実施されたプロジェクトの中からいくつかを紹介します。

  • 安藤プロジェクト

    食堂館混雑の「可視化」「予測」「緩和」を実現しよう!

    食堂の混雑をITの力で緩和することを目標に掲げて活動しました。自作の業務アプリを利用してデータ収集を効率化し、混雑緩和につながる手がかりを発見できました。その他にも、利用者への啓発ポスターや待ち列の効率的な誘導方法のデザイン、Webメニューの作成など、デザインの知識も使って混雑緩和に貢献しました。このような形で学部での学びが直に役に立っています。

  • 太田プロジェクト

    コミュニケーション戦略ゲーム

    私たちのプロジェクトでは「経営」をテーマとしたカードゲームを作成しました。会社設立、商品の販売、マーケティングなどの経営要素とサイコロ、イベントカードといった運やゲーム要素をうまく掛け合わせるように努力しました。最終成果物として出来上がったのが「MoC ~Management of Company~」です。プロジェクトメンバー全員で試行錯誤して、一つのゲームを作り上げることができました。

  • 小田切プロジェクト

    Vision of Art ~AIが視る美術の未知なる可能性~

    来場者の姿や声、質問の回答から得られた情報を基にして、自分だけの作品(画像)を創り出し、美術館のような空間での作品鑑賞を体験できるプロジェクトです。昨今急速に発展している生成系AIを活用し、来場者から抽出した情報の処理から作品生成までを自動的に行います。来場者自身のスマートフォンから情報を登録することで、生成された作品は画像データおよびポストカードとして持ち帰ることができます。

  • 小島プロジェクト

    『魅惑』の空間インスタレーションを作ろう

    「人」が視覚や聴覚で体験する「インスタレーション」の作品で、何が人々の感情を動かし、その体験が日常に変化を促すかの研究を行いました。インスタレーションの体験と観察、仕組みの考察、アイデア、試作、仮説、作品制作、体験展示の企画、展示を実施して検証するというサイクルを回しました。プロセスを通じて、人と空間とテクノロジーによる表現の関係性に対する新たな視点を得ることができました。

SEMINARS演習

コースごとの基礎演習、プログラムごとの応⽤演習に加えて、学⽣一人ひとりの学習状況に応じて発展的に学修できるよう、様々な演習科目を⽤意しています。

  • 国際研修

    情報分野では、インターネットを活⽤して、多様な人々とグローバルに活動することが求められてきています。そのため、国際的な学習研究活動を奨励し、その活動に対して単位認定を⾏います。

  • ITスキル実習

    情報社会では、情報学の知識や技術を適切に活用できるスキルが必要となっています。ソフトウェア開発、IoTシステム構築、映像制作、アプリケーション開発などの情報学の様々な領域を集中講義で学びます。

  • テーマ実習

    2年次以降、テーマを決めて、担当教員から指導を受けながら学習を進める演習です。例えば、ビッグデータ、IoT、人工知能、プログラミング、セキュリティ、デザイン、メディア、コミュニケーション、ビジネスなどのテーマが挙げられます。

  • 情報数理演習

    人工知能やセキュリティなど、これからの社会を支える情報技術のいたるところに数理的な技術や思考があります。本演習では数理的な知識や技術が情報分野における応⽤とどのように結びつくか、具体例を提示しながら演習を通じて学びます。

  • データサイエンス演習

    この演習では社会や環境を認識するためデータを科学的に分析してモデル化し因果関係や相関関係を求めることを学びます。アンケートデータだけでなくPOSやアクセスログなどの機械的に収集されたデータも扱い、IoT社会の基盤となる技術を学びます。

  • コンピュータサイエンス演習

    人工知能など共通の課題を設定し、良い結果が得られるよう、計算処理方法を工夫してもらいます。各人でプログラムとして記述し、動作結果を学⽣同士で比較し、さらに改善していくことを通じて、どのような工夫が有効か考えていきます。

  • フィールド演習

    コミットメントするべきフィールドに身を置き、クライアントのニーズを把握して、問題の本質を⾒出し、情報通信技術を活⽤して解決へと導きます。問題の発⾒から解決のプロセスを通じて、発⾒能⼒(Discovery)、デザイン能⼒(Design)、説明能⼒(Demonstration)を修得します。

  • 卒業演習

    ⾃ら課題を設定して、担当教員から個別指導を受けながら進めていく演習です。4年間の学びの集大成として、経験や知識を存分に活かすことも、新たな学びの領域を広める機会を⾃ら設けることもできます。