コンテンツデザイン
プログラムの学び
社会やビジネスのさまざまな領域においてデザインを取り入れる動きが広がっています。デザインは決して色や形などの見た目だけでなく、私たちの生活する世界を変えていくもっと大きな可能性をもつものです。コンテンツデザインプログラムでは情報技術と認知科学を活用しながら、人々の中に「一見つまらないことを楽しく変える」「自発的にやりたくなる」などの能動的な体験をつくりだすためのデザインを行うことができる人材を育てます。現場をよく調べることや人々と一緒に考えることを通して、新しい価値をつくりだしていくデザインの考え方とスキルを実践的に学びます。
社会とどのようなつながりがありますか?
例えば街中でスマートフォンを取り出してお店を探すとき、家で書籍や映像などのコンテンツを楽しむ時など、情報と人がやりとりをする、あらゆる場に密接に関わっています。⽇常⽣活で機器を使うとき、「わかりにくいなぁ」と思う場⾯は、誰でも経験したことがあると思います。新しいアプリやウェブサイトをはじめ、新規に商品を企画開発する場⾯では、どの段階でも必ずデザインは大きく関わっています。斬新でユニークなアイデアを考えて提案したり、実際につかう人々が混乱しないように分かりやすく表現したり、まず言葉よりも先に「作って⾒せる」という⼒は社会の中でもたいへん重要視されています。
どのような演習をしますか?
実際の出来事が起きている現場まで積極的に出かけていき、よく観察・分析し、対象にふさわしいコンテンツのデザインを⾏います。センサーなどを⽤いて、人間の動作をコンピュータが読み取ることによって、動的にコンテンツが変化するような、これまでにないユニークな操作ができる手法も積極的に取り入れて授業を進めています。例えば、⼦どもたちが身体を使って操作し、楽しく、わかりやすく学べる学習教材など、使う人に豊かな気分や体験をもたらすコンテンツを開発します。また、企画の方法や試作を繰り返して提案する方法など、実際の業務で⽤いられるデザインの手法や技術も実践的に学んでいきます。
どのような学⽣が向いていますか?
頭に浮かんだアイデアを具体的なものに起こしていくために、頭と手を動かすことが好きな人が向いています。また、人が好きで、⾃分の⼒で他の人を喜ばせたい、元気になってもらいたいと思える人も活躍できると思います。デザインは、社会の中の多くの場⾯で人を笑顔にすることができます。特に、何か⾃分でいろいろ作ってみたいという欲求に加えて、「人は何を⾯白いと感じるのか」や「感動するって一体どういうことなんだろう」など、より人間のことを深く考えたものづくりを学んでみたいという人におすすめしたいです。センスはみんなで磨きあっていくもので、最初から備わっているものはありません。