ITビジネス
プログラムの学び
今、スマートフォン、自動車、家電品などから発生した大量の情報が、インターネットを介してリアルタイムでやりとりされています。現代のビジネスの最大の課題は、これらの情報を活用していかに社会に貢献するかということです。ところが、情報技術が発展しても私たちの生活は少しも楽にならず、かえって以前より忙しくなっているというのが現状です。ITビジネスプログラムは、問題解決と情報技術とビジネス知識を武器として、このような難しい問題に取り組む人材である「イノベーター」を育成します。
社会とどのようなつながりがありますか?
情報技術を使って社会に貢献するには、まず、社会はどのように動いているのかを理解することが必要です。それを学ぶための学問はいろいろありますが、ITビジネスプログラムがまずフォーカスするのはシステム学です。ここでは、社会を、何らかの意図を持った人々が相互にコミュニケーションを行うネットワークであると考えます。次に重視するのが経済学と経営学です。ファイナンス、マネジメント、マーケティング、会計、などを学ぶことにより、社会における物、金、人、情報の流れが見えてきます。そして、これらの学問を社会の実際の問題に応用して修得することを重視します。
どのような演習をしますか?
ITビジネスプログラムの演習授業の特徴は、世の中で行われているリアルなビジネステーマを取り上げることと、様々な企業と産学連携を行うことです。演習の前半は、ビジネスプランの立案方法を学びます。学内のベンチャービジネスコンテストに応募して上位入賞を目指します。後半は、ビジネスプロセスのモデリングと改善方法を学びます。例えば、ある家具メーカーのグローバルサプライチェーンを題材として、部品調達から製品の製造、販売までのビジネスの流れを理解し、それをSCOR(Supply-Chain Operations Referencemodel)によりモデリングして、問題点の発見、分析、改善を行います。
どのような学⽣が向いていますか?
Appleはどうやってヒット商品を連発するのか、Googleは何を売って莫大な収益を上げるのか。そういったビジネスの仕組みに関心をもち、画期的なビジネスモデルを考えたいという人に向いています。ITビジネスプログラムのメインテーマは、新しいビジネスアイデアの考案です。それはスティーブ・ジョブズのような天才でなくても可能です。現状のビジネスの問題点を発見し、解決すべき課題を突き止め、情報技術を活用して解決すればよいのです。先輩たちの進路は、ベンチャー企業の経営者、IT企業のシステム企画、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなどです。